ドラ1加藤「歯王」じゃ!歯学博士もホレた10年に1人奇跡の歯

 歯もドラ1だ!広島・加藤拓也投手(22)=慶大=が18日、広島市の広島口腔保健センターで新人恒例の歯科検診を受診し、過去のルーキーを上回る最高の結果を叩きだした。歯並びが良ければ投球フォームも安定するだけに、本人も手応えを得た様子。午前中の新人合同自主トレでは3度目のブルペン入り。順調な仕上がりを示した。

 この先の明るい未来を照らすように、加藤の歯は輝いていた。虫歯ゼロはもちろん、治療した歯もなし!広島の新人歯科検診が始まって以来、最高の結果をはじき出した。

 「特に問題ないと言われました。問題ないので野球に打ち込めます。噛(か)み合わせも問題ないと言われました。噛む力はちょっと強いという感じでした」

 10年に1人の奇跡の歯だ。新人合同自主トレ第3クール最終日の午後。恒例の歯科検診が行われ、口腔(こうくう)内やパノラマエックス線写真撮影、噛み合わせのバランスなどをチェックした。過去に高い数値を記録した堂林、今井らを上回る好結果で、担当の荒谷歯学博士をほれぼれとさせた。

 「歯並びも素晴らしい。文句の付けようがない。ここ10年で一番いい。22歳まで歯の治療をしたことがない人は5%以下しかいないはず。レベルが違う。生活のリズム、姿勢がきちんとしていたからではないか」

 加藤の良質の歯は、生まれ持った才能だ。当然、日頃の歯磨きは欠かさないが「特に何もしていない。普通のことしかしていないです。体質じゃないですか」とサラリ。牛乳でカルシウムを多く取ったり、過去にマウスピースを使用したりした経験もないという。

 芸能人だけでなく、野球選手も歯が命だ。歯並びが良ければ、体全体のバランスも良くなり、ワインドアップ、セットポジションの投球フォームが安定。野球と密接に結び付く部分だけに、クレバーな右腕は納得顔。「投げるときに歯に力が入っている感覚はないので、現状で戦おうと思います」とすっかり自信を得たようだ。

 コンディションも日増しに上がっている。午前中は大野練習場で汗を流した。新人合同自主トレ中3度目のブルペンに入り、ドスン、ドスン。重そうな球質のボールを47球投げ、「良かったまで言わないけど、いい球もありました」と白い歯をこぼした。

 最速153キロ披露へ着実に前進。キャンプまで歯を食いしばり、シーズンでは白星街道を突き進む。

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