新井40歳になってもスタイル変えない 今春キャンプも追い込む

 広島の新井貴浩内野手(39)が18日、合同自主トレに合流した。マツダスタジアムに隣接する室内練習場でノックを受け、今年初めてとなるフリー打撃を行った。30日の誕生日で40歳になるチーム最年長は、今年の春季キャンプでも若手に交じって泥にまみれる覚悟。ケガを恐れず、全力で白球を追いかける意気込みを語った。

 大声を出し、ユニホームを泥だらけにする。チーム最年長になっても、新井は決して自らのスタイルを崩さない。30日に40歳となり迎える今春キャンプ。若手に負けじと、全力で1カ月を駆け抜ける覚悟だ。

 「キャンプからしっかりやらないと、絶対にいけない。年齢を重ねると余計にね。だからケガを恐れずにやる。追い込んで、もしケガをしたら仕方がない」。真っすぐなまなざしで決意表明した。

 リーグ優勝により、昨年末は多忙を極めた。今月は鹿児島での護摩行、宮崎での名球会イベント参加などもあった。例年に比べてスローペースな調整に「この時期に体を動かしていないのは正直、きつい」と漏らした。それでも「これから徐々に状態を上げていく。2月1日からバンバン動けるようにね」と前を向いた。

 この日は精力的に動いた。ノックを受けると、今年初めてフリー打撃を実施。感覚を取り戻すために一球一球、丁寧にスイングを重ねた。若手にも積極的に声をかけ、充実した約4時間の練習を終えた。

 「みんな良い顔をしていた。『よし、やるぞ』という感じだった」。松山が「開幕4番」を目標に掲げ、堂林は打力を生かすために一塁での練習を本格化させている。それでも昨季のMVP男は若鯉に負けないプレーで、簡単には定位置を譲らない。

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