ドラ1加藤 剛球初ブルペン まるで阪急の伝説右腕・山口高志じゃ

 期待の即戦力右腕がベールを脱いだ。広島のドラフト1位・加藤拓也投手(22)=慶大=が15日、廿日市市の大野練習場での新人合同自主トレで、初めて投球練習を行った。球団の新人では最初にブルペン入りし、捕手を座らせて32球。見守った川端順編成グループ長兼編成部長(56)は、“伝説の剛速球右腕”元阪急の山口高志氏(66)の球質と似ていると大絶賛した。

 凜(りん)とした表情で真っさらなブルペンに足を踏み入れた。5球の肩慣らしを終えるとマウンドに立ち、捕手を座らせた加藤。セットポジションから左足を高く上げ、勢いよく右腕を振り下ろした。

 直球に加え、スライダー、フォークの持ち球を披露した。最後と思って投じた31球目が指に引っかかり、低めに外れるともう1球“おかわり”。力強く32球目を投げ込むと、納得の表情を浮かべた。

 投球後は撮ってもらった動画を確認。すぐさま、自らのフォームをチェックした。「自分の中で体のタイミングなどが確認できた。左足の使い方や股関節の開きが早かった」。今後への修正点をしっかりと頭に刻んだ。

 05年まで投手コーチを務めた川端編成部グループ長はドラ1右腕の投球にうなった。「ボールを押し込む力を持っている。阪急にいた山口高志みたいな、空振りが取れる投手」。新人王や最優秀救援投手に輝いた“伝説の剛速球右腕”と重ね合わせ、「この時期で投げるフォークも素晴らしい。先発だとローテに入ってくるのではないか」と評価した。

 剛腕の片りんを見せた加藤だが、まだ全力は出していない。「(キャンプインへ)ベストな状態に近づけていきたいので、毎日のように投げていきたい」。即戦力ルーキーが徐々にベールを脱ぎ始めた。

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