菊池2年連続最多安打狙う 鯉22年ぶり野村謙二郎以来2人目の快挙へ

 広島・菊池涼介内野手(26)が12日、静岡県静岡市の清水庵原球場で土生、庄司、磯村らと行っている自主トレを公開した。昨季は181安打を放ち、最多安打のタイトルを獲得。今季は質向上をテーマに、球団では野村謙二郎以来2人目となる、2年連続リーグ最多安打を狙う。

 富士山麓の青空に向かって、豪快にバットを振り抜く。自主トレ終盤のロングティー。仕上がりの早さを物語るように、白球はフェンスを越えた。約4時間、心地いい汗を流した菊池が、今季のターゲットを定めた。

 「去年はランナーを進めて、進塁打を打って、結果的に抜けてくれた。そういうことが多くて最多安打を取れた。今年は確実性を上げて、狙ってヒットが打てるように、しっかりやっていきたい」

 リーグ制覇した昨季は「2番・二塁」の仕事を全う。打順の制約がある中で181安打を放ち、リーグ最多安打に輝いた。ただ、向上心旺盛な男はさらなる高みを目指している。今季のテーマは安打の質向上だ。単なる一打ではない、質の高い一打で安打を積み重ね、目指すのは野村謙二郎以来、球団史上22年ぶり2人目の2年連続最多安打。その先にはシーズン200安打という大台も視界に入ってくる。14年には188安打。隔年で活躍するという呪縛を今季こそ振り払う。

 「2年連続結果を残したことがないので。結果を求められる年。プレッシャーもある。苦しいシーズンになると思うけど、はね返して、みんなの力で優勝に向けてやりたい」

 菊池にとっては特別なシーズンだ。既にWBC日本代表メンバー入りが決定。代表経験は豊富だが、今回は本気度が桁違いだ。「やるからには勝ちたい。国際大会は初めて。また違った雰囲気が味わえるのかな。勉強になるだろうし、しっかり結果を残さないといけないというプレッシャーもある。楽しみです」と待ちわびる。キャッチボールではWBC公認球を使用。日の丸を背負う準備は万全だ。

 もちろん、チームの目標はリーグ連覇だ。チームリーダーとして、「黒田さんが抜けて少し苦しい部分もあると思うけど、新井さん、石原さんに助けてもらいながら、僕、丸、(田中)広輔、センターラインで引っ張っていけるようにしたい」と力を込める。世界一からリーグ連覇、日本一へ。富士山の麓から、“三冠”を目指す1年が始まった。

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