広島は１８日、ブラッド・エルドレッド内野手（３６）と来季から２年契約を結んだと発表した。再契約金９３５０万円、年俸１億１０００万円プラス出来高払い。来季で６年目を迎え、球団の外国人選手としては、ライトル（７７～８２年）と並んで球団最長タイの在籍年数になる。またジェイ・ジャクソン投手（２９）とは年俸９６２５万円プラス出来高払い、ブレイディン・ヘーゲンズ投手（２７）とは年俸７７００万円プラス出来高払いで、それぞれ契約を更新した。

　この男だからこそ、広島の空に高く、そして力強いアーチを描くことができる。リーグ２連覇、そして今季果たせなかった日本一奪還へ、欠かせないピースがそろった。球団はエルドレッドと２年契約を結んだ。

　「カープでプレーできることは大変幸せ。広島に日本一を届けるという目標に向け、戦えることを楽しみにしている」。助っ人は球団を通じて意気込みを語った。

　来季で来日６年目。球団の外国人選手ではベストナインや日本シリーズＭＶＰに輝いたライトルと並んで最長タイの在籍年数になる。さらに１８年までプレーすれば在籍７年となり、助っ人史上最長になる。

　３６歳からの複数年契約は異例だ。今季はケガで離脱した時期があったものの、９５試合で２１本塁打、５３打点。日本シリーズでは、３試合連続本塁打も放った。球団は一振りで流れを変えられる打撃に加え、フォア・ザ・チームの精神を高く評価している。

　「背番号５５のユニホームに袖を通して（来季から）２年間、プレーできることは光栄。私たち家族は、広島の街が大好きだし、わが家だと思っている」。無限のパワーが運ぶ白球。来季もたくさんの歓喜をもたらしてくれるだろう。