一岡 新球パーム習得へ30球“勝利の方程式”入りへ鍛錬の秋

 広島の秋季キャンプが8日、宮崎県日南市の天福球場などで始まった。一岡竜司投手(25)はブルペンで投球練習し、新球・パームボールの習得に意欲を示した。遅球を覚えて緩急を使えるようになれば、投球の幅はグッと広がる。リーグ2連覇を目指すチームで、勝利の方程式入りを勝ち取るための、鍛錬の秋が始まった。

 最高気温23度。暖かい日差しが差し込むブルペンで、一岡が額から大粒の汗を飛ばした。80球のうち30球がパームボール。必ず習得してみせる-。強い意志を感じる秋季キャンプ初日だった。

 直球とフォークが主体の投球スタイル。その幅を広げるのが目的だ。「変化球でも緩急をつけられたら。空振りを取る球はフォークがあるので(タイミングを外して)カウントが取れるようになりたい」と力を込めた。

 パームの使い手である中日・浅尾の球を2軍戦で見たのがきっかけだ。チェンジアップを試みたことがあるが、習得には至らなかった。「手のひらで投げる感覚が合っていた。回転が多く、スピードが遅いのが理想」。シーズン中から、キャッチボールで、遊び感覚で投げてきた。手応えはつかみ始めている。

 初日からブルペンでの80球は異例と言っていい。14年の広島移籍後は古傷の右肩の影響もあり、投球数に制限をかけてきた。今秋、その不安はない。球数を増やして、精度を上げていく。

 防御率1・82で、目標としていた1点台は成し遂げた。だが春季キャンプ前に患った右前腕の故障で27試合の登板に終わった。勝利の方程式を勝ち取り、シーズンを通して1軍の戦力になるのが来季の目標。大きく羽ばたくために右腕を振り抜く。

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