ルナ孤軍奮闘弾!De今永を苦手だなんて考えルナ
「DeNA3-1広島」(19日、横浜スタジアム)
力強い打球が小雨を切り裂いた。横浜の空に、広島のエクトル・ルナ内野手がアーチをかける。五回無死。今永の内角球を振り抜き、左翼席へ放り込む。5号ソロに「コンパクトなスイングを心がけたことが良かった」と目尻を下げた。
二回には外角球を逆らわずにはじき返し、右翼線を破る二塁打を放った。3打数無安打に終わった前日とは一転し、本塁打を含む2安打1打点。CSファイナルSで対戦する可能性がある左腕から、結果を残してみせた。
チームは今永を苦手としている。この日の敗戦で対戦成績は1勝3敗。打線に厚みを持たせるため助っ人2人が先発で起用されたが、ルナのソロによる1点に封じられた。石井打撃コーチは「対策を考え直さないといけない」と厳しい表情だ。
日本一を目指す緒方鯉にとって、壁になりかねない相手。それでもルナはきっぱりと言い切った。「僕に苦手意識はない。どんな投手でも打っていくよ」。今季2度目の対戦で複数安打を記録。好感触を得た。
CSファイナルSでヘーゲンズが先発する場合、外国人枠の関係でエルドレットとルナのどちらかがベンチから外される可能性が高い。「起用法は監督が決めること。僕は自分のことを頑張るだけだ」とルナ。パワーも見せつけた一戦。大きなインパクトを与えたに違いない。





