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高山、ミスターに王手 新人歴代2位タイ13度目猛打賞 131安打は赤星超え

 1回、中越えに先制ソロを放つ高山(撮影・飯室逸平)
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 「阪神4-1巨人」(19日、甲子園球場)

 ミスターの背中が見えた。阪神・高山俊外野手(23)が、先制の中越え7号ソロを含む3安打の固め打ち。今季13度目の猛打賞で、巨人・長嶋茂雄の新人記録14度にあと1と迫った。シーズン131安打は、赤星憲広を抜いて球団新人の歴代単独2位。金本阪神を引っ張るルーキーが残り6試合で“頂上”を目指す。

 4万6415人の大観衆の視線が背番号9に注がれる。八回2死。高山は田原の高め直球を引っ張り込み、この日3安打目となる右前打を放った。猛打賞は13度となり、10年・長野久義(巨人)と並ぶ歴代2位タイに浮上。そして、新人記録を持つ長嶋茂雄の14度にあと1。“ミスター超え”を視界に捉えた。

 「1本1本なので、あまり意識はしていないですけど。こういう大きな声援を聞いて、できるなら達成したいなと思います」

 この日の相手先発は今季8打数無安打、6三振と完璧に抑え込まれている高木。「しっかり準備できました」と積極打法を胸に、打席へ入った。すると初回2死、狙い通り初球の真っすぐを強振。打球はバックスクリーンへ一直線。15日・DeNA戦(甲子園)以来、3試合ぶりの先制7号ソロは成長の証しだ。

 三回の先頭では、直球に詰まりながらも左前へ落とした。この日で通算131安打となり、セ・リーグ新人では99年・福留孝介(中日)に並ぶ6位タイ。球団記録を持つ坪井智哉の135安打までは、あと4本。金本監督は「たいしたもんですね」と褒めたたえ、片岡打撃コーチは「(猛打賞記録を)1つの目標として、残りの試合もやってほしい」と背中を押した。

 「本当に、生傷が絶えない子でしたね」

 息子を思う父・辰雄さんは、我が子の幼少時代を懐かしそうに話す。多くの思い出がある中で、最も記憶に残るのが和歌山の海へ遊びに行った時のこと。高山の言動に驚きを隠せなかったという。

 「(高山)俊が急にいなくなったんです。みんなで探したんですが、どこにもいなくて。なんせ海なのでね、本当に心配したんですけど…。ふと現れて『どこにいたの?なんで探してるの?』って。そんな感じでしたね」

 5歳にも満たない幼児の表情ではない。涙一つ見せず、また砂浜へ駆けだした。「とにかく活発過ぎるくらい活発でした」。大舞台でも動じない心は、幼い頃から備わっていたのかもしれない。

 Bクラスが決まったチームの中で、高山は希望の光だ。お立ち台では「勝てて良かったです」と、今季甲子園での巨人戦初星を喜んだ。記録以上に大切なのは、ファンに届ける勝利。新人王の道もひた走る黄金ルーキーは、名実ともに虎の顔になろうとしている。

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