燃えた野村!ハーラートップ14勝 「特別な試合」打でも魅せた

 「広島7-4中日」(8日、マツダスタジアム)

 ホッと胸をなで下ろした。五回終了後、広島・野村祐輔投手はベンチで畝投手コーチから、そっと肩をたたかれた。優勝決定の可能性があった試合を託されて粘りをみせた。5回7安打3失点。完ぺきではないながらも、何とか勝利に導いた。

 「特別な試合で、いつもと違う雰囲気があった。序盤に点を取ってくれて、何とか投げられた。チームが勝って自分にも勝ちがついた。野手のみなさんに感謝です」

 二回に味方打線がつながり5得点。大量リードにも助けられ、何とか踏ん張った。6-2の五回は、先頭エルナンデスの右越え二塁打からピッチを招いて失点。だが、最後は平田を右邪飛に仕留めて流れを断った。

 三回の登板前、大型ビジョンに「阪神1-0巨人」の文字が映し出された。「スタンドがワーッとなってビックリした」。味わったことがない異様なまでの盛り上がり。それでも平常心は失わなかった。直後の攻撃では、スクイズを2度、失敗した後に中前適時打。リーグトップのジョンソンと並ぶ14勝目を手にした。

 試合前のウオーミングアップ。気持ちを整えるために、人気バンド・Mr.Childrenの曲を聴く。厳選した7曲の中で、お気に入りは、マツダスタジアムでの登場曲としても使う「Starting Over」だ。

 「サビの前が好きなんです」。先発が試合の行方を左右すると言っても過言ではない。マウンドに上がる前は「いつも不安な気持ち」という。心を静めて戦いの場へ-。あとは自分の投球をするだけだ。

 本拠地での悲願達成は夢と消えたものの「きょう勝ったことで、あしたにも優勝が決まる可能性が出てきた」と前を向いた。優勝マジックはついに「1」。山あり谷ありのシーズンを戦い抜いてきた。歓喜のときは、もうすぐ手の届くところにある。

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