大瀬良が山田、バレ斬り!1回ピシャリ 中継ぎ転向後8戦連続0封
「ヤクルト3-1広島」(3日、神宮球場)
すがすがしい表情を浮かべ、バスへと歩いた。白星を手にすることはできなかった。それでも自らの責任を果たす1回無安打無失点だ。広島・大瀬良がパワーピッチャーとしての迫力を見せつけ、中継ぎ転向後、8試合連続無失点をマークした。
2点ビハインドの七回に出番がきた。荒木を二ゴロに仕留めると、山田も力で押し左飛に打ち取った。最後はバレンティン。カットボールで空振り三振を奪い「自分の仕事はできたと思う」。僅差のまま終盤につなげた。
逆転勝利は今季41度を誇る。終盤での勝負強さが首位独走の要因だ。勝利の方程式の一員ではないが「それぞれが自分の役割をこなすことで、チームがいい方向に向かう。打線がひっくり返してくれることが多いから、僕はその流れを作りたい」と前を向いた。
黒田を継いだ岡田が六回を無失点。八回の一岡は3四球でピンチを背負ったが、追加点を与えなかった。「粘り強い投球を続けてほしいね」と畝投手コーチ。無失点で切り抜けたリリーフ3投手の投球を称えた。
投手陣全員でここまで戦ってきた。ヒーローは一人ではない。「また明日ですね。みんなで戦って勝ち越しを決めて広島に帰りたい」。強調したチーム一丸。大瀬良の声が、ナインの思いだ。





