黒田も筒香にやられた…鯉投連夜の悲弾 カープ12カードぶり負け越し

 「広島5-7DeNA」(30日、マツダスタジアム)

 広島の黒田博樹投手(41)が6回5安打5失点。2本塁打を浴びて6敗目を喫した。四回に連続四球から3失点すると、五回には梶谷、筒香に2者連続弾。前回登板の阪神戦では日米通算200勝を達成したが、201勝目を手にすることはできなかった。チームは12カードぶりの負け越しで、2位・巨人とは8ゲーム差となった。

 腰に手を当て、黒田は唇をかみしめた。首をひねり顔もしかめる。鯉党の悲鳴とともにスタンドに吸い込まれた白球。落ちなかったフォークを完ぺきに捉えられた。梶谷、筒香に痛恨の2者連続本塁打を浴びた。

 「2アウトから打たれたのが痛かった。梶谷には初球で、安易に(ストライクをとりに)いき過ぎた。(筒香は)カウントを悪くしてしまった」

 1-3の五回2死。まずは梶谷にバックスクリーン左へ運ばれると、続くハマの4番には2ボールからライナーで右中間席へたたき込まれた。いずれも2戦連続の一発。筒香は日本選手最多タイの月間16本目のアーチ。直前四回の攻撃で、自ら右前適時打を放ち反撃ムードが盛り上がり始めていた。それだけに、悔しさは倍増した。

 波に乗れなかった。二回、一ゴロに打ち取った倉本の打球を一塁手のルナがファンブル。一塁へベースカバーに入った際、倉本と交錯しグラウンドに倒れ込んだ。「僕が走路に入った。あれは僕のミス。投球への影響?それはない」。治療を受け再びマウンドへ。この回を無失点で切り抜けたが、四回に2連続四球からピンチを招き3点を先制された。

 前日のDeNA打線は24安打で19得点。勢いそのままに、右腕に襲いかかった。6回5安打2本塁打5失点で6敗目。「(昨日からの)展開上、しっかりゲームをつくらなければいけなかった。相手より先に失点したのが、この結果につながった」と振り返った。チームは九回に追い上げたが、あと一歩及ばず、12カードぶりの負け越しが決まった。

 前回23日の阪神戦(マツダ)で日米通算200勝を達成。次の目標を問われると「201勝をすること」と即答し、「このチームで優勝したい」と言葉をつむいだ。試合前にはベンチで首脳陣も含め全員とグータッチを交わしチーム一丸を強調。マウンドに上がった。個人記録より大事なものがある。全員で実りの秋を迎えるために、全力を尽くす覚悟に変わりはない。

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