小窪が意地見せた!代打満塁弾 カープ土壇場猛攻で相手守護神を引きずり出す
「広島5-7DeNA」(30日、マツダスタジアム)
乾いた打球音とともに、鯉党が立ち上がった。広島の選手会長・小窪哲也内野手が意地の一撃をたたき込んだ。15年5月2日のヤクルト戦(神宮)以来、自身2度目の満塁アーチを放った。
「前の3人がしっかりつないでくれた。追い込まれていなかったので狙い球をしっかり絞った」。6点差で迎えた九回、無死満塁。江草の打席で代打・小窪が告げられた。2ボール1ストライクからの4球目だった。真ん中に甘く入った144キロ直球をフルスイング。打球は弾丸ライナーで左翼席に突き刺さった。
今季は、代打での起用に応えることができず出場機会が減少した。「僕自身は悔しい思いをしていました。いつか結果を出してやろうと思っていた。1日、1日、打席の内容をチェックして次につながるように準備していた」と瀬戸際に立たされていた中で、最高の結果を残した。
前夜の同戦では、今季ワーストの24安打を浴び、同ワーストの19失点で大敗。小窪は「今日は勝ちたかったです」と悔しさをにじませた。
緒方監督は「明日の試合につながるいい攻撃ができていた」と前を見据えた。迎えた夏本番。25年ぶりの悲願達成へ、もうひと踏ん張りが必要だ。