松山&誠也が連続弾!Gに最大9・5差

  「DeNA2-6広島」(1日、横浜スタジアム)

 ここから再進撃じゃ!!3点リードの五回、松山竜平外野手(30)と鈴木誠也外野手(21)が2者連続本塁打。一発攻勢で勝負を決めた。前日に連勝は11でストップしたが、一夜明けて投打がかみ合った快勝劇。これで広島の貯金は再び16となり、2位・巨人とのゲーム差も、今季最大の9・5に広げた。

 そろって鮮やかな放物線を描き、横浜の鯉党を沸かせた。松山と鈴木が右中間席に突き刺した2者連続アーチ。相次いだ力強い弾道が、再進撃を告げる勝利を引き寄せた。

 まずは松山だ。3点リードの五回、先発・井納が投じた1ボールからの2球目。真ん中低め131キロスライダーを完璧にすくい上げた。グングンと伸びた打球は吸い込まれるようにスタンドへ到達。「積極的に振りにいった中でああいう結果になった」。最高の形で右投手対策としての起用に応えた。22試合ぶりの6号ソロで流れを呼び込んだ。

 これに鈴木が続く。2ボールから外角高め140キロ直球をフルスイング。打球は強風に負けることなくフェンスを越えた。7試合ぶりの11号ソロ。「2ボールだったので割り切っていけたのが良かった。その前の打席で腰が引けていたので、死球でもいいという思いがあり、踏み込めました」と会心の一発を振り返った。

 九回にもルナが2号ソロを放ち、一発攻勢で3連戦の初戦を制した。緒方監督は「良い形だった。五回、九回は本塁打で点が取れた。中押し、ダメ押しと、非常に効果的な攻撃だったね」と打線の奮闘を高く評価した。

 前日のヤクルト戦(マツダ)に敗れて、連勝が11でストップした。それだけに一夜明けての快勝劇には大きな価値がある。「きのうにしても、嫌な負け方ではない。大きな連敗はしたくない。その気持ちが出た」と松山。鈴木も「負けを引きずらないで、また1つずつ勝ちを積み重ねていくだけです」と前を向いた。

 鯉の快進撃はまだまだ終わらない。指揮官は「3連戦の頭を取れたのは大きい。あした勝ち越しを目指して、しっかりと戦っていきたい」と気持ちを切り替え、第2戦を見据えた。貯金は再び16。2位・巨人とのゲーム差は今季最大の9・5に広がった。首位独走。それでも気を緩めることなく、緒方鯉がまた、連勝街道を突っ走る。

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