野村は6月4戦4勝、セ界トップを走る
「広島3-2ヤクルト」(28日、三次きんさいスタジアム)
広島の野村祐輔投手(27)が、7回を投げて4安打2失点。チームを22年ぶりの10連勝に導き、リーグトップを走る9勝目。登板5連勝で、6月は4戦4勝。月間MVPも視界に捉えた。2013年以来、3年ぶりの2桁勝利も目前に迫った。
二回、雄平に甘く入ったスライダーを狙われ、右翼越えに先制ソロを浴びた。だが、三回に味方が同点に追い付くと、以降は走者を置きながらも粘りの投球。同点の四回、1死一、三塁のピンチでは、再戦となった雄平を内角の直球で遊ゴロ併殺。同級生の田中、菊池の二遊間の好守に「バックに助けてもらいました。すごく大きかった。ありがたい」と感謝しきりだった。
1試合2被弾は今季初だが、ソロ2本でリードを守っての降板。7試合ぶりに7回を投げ、山田には中飛、右飛、見逃し三振と、3打席凡退に抑えるなど粘りが光った。
緒方監督も「今日は祐輔でしょう。粘ってピンチも抑えてくれたことで、その後にチャンスでいい攻撃ができた。ホームラン2本は打たれたけど十分、ナイスピッチングだったと思います」と賛辞。殊勲の右腕も「チームがいい流れできているので、何とか勝ちを伸ばしたかった」と笑顔だった。