ジョンソン6回3失点でも緒方監督怒り
「交流戦、日本ハム4-2広島」(8日、札幌ドーム)
狂った指先を最後まで修正できなかった。三者凡退はなし。毎回、走者を背負う苦しい投球が続いた。6回7安打3失点。数字以上に伴わなかった内容に、広島のクリス・ジョンソン投手は表情をくもらせた。
1点の援護をもらった直後の四回に崩れた。1死一、三塁で大野にスクイズを決められ同点。陽岱鋼の右前適時打で逆転を許すと、なおも1死満塁で西川に押し出し四球を与えた。「あの回だけだった」。この1イニングで3点を失い、制球力が自慢の左腕はマウンド上で天を仰いだ。
試合後、緒方監督は開口一番、ジョンソンの投球を振り返った。「カットボール、ツーシーム、チェンジアップがダメ。初回から走者をためる。どうやって攻撃のリズムをつくればいいんだ」とまくし立てた。エースの仕事は、試合をつくることではなくチームを勝利に導くこと。大きな期待を寄せているが故に厳しい言葉だった。
4日に、シーズン途中にも関わらず来季からの3年契約を結んだことが発表された。出来高を含めると最大で約15億円の超大型契約だ。発表後、初めての登板を白星で飾ることはできなかった。ジョンソンは「次はこういう結果にならないようにしたい」と前を向いた。交流戦は2試合に先発し勝ち星なし。次回15日の西武戦(マツダ)では最高の笑顔を見せる。




