野村トップタイ6勝「要所締められた」

 「交流戦、ロッテ2-4広島」(1日、QVCマリンフィールド)

 千葉の夜空に広島・野村の笑顔がはじけた。中崎が清田を中飛に打ち取り、試合が終わる。「立ち上がりに失点したけど要所を締められた」と表情を崩す。7安打を浴びながら6回2失点。粘り強さを発揮し、手にしたリーグトップタイの6勝目だ。

 初回、絶体絶命のピンチを切り抜けた。3本の二塁打を浴びて、1-1。さらに2死二塁で井口に対峙(たいじ)した。一打出れば大きく相手に流れが傾く場面。最後はチェンジアップで空振り三振に斬った。「切り替えて投げた」。強い心で、右腕をしならせた。

 高い修正能力が勝ち星を生んできた。今季はベンチに戻ると、普段からフォームなどを分析してもらっているトレーナーに助言を求める。「自分の投げている感覚と、人が見ていて感じることは違うと思うんです」。コンディションが万全でも勝てなかった昨季を反省。第三者の冷静な視点からフォームなどの問題点を導きだし、即座に修正してきた。

 勝利数でジョンソンに並び、早くも昨季の5勝を超えた。今や、首位を走るチームの中心と言っても過言ではない。それでも「勝ち星は気にしていない。チームが勝てば良いです。七、八回を投げきれるようにならないと」と前を見据えた右腕。力強く冷静な言葉が、何より頼もしい。

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