ヘーゲンス救った!1点差六回に好救援

 「広島9-3巨人」(25日、マツダスタジアム)

 球場全体から拍手喝采を浴びた。絶体絶命の状況を救ったのは広島・ヘーゲンズだ。「一番、ほしい結果が出た」と表情を崩す。気後れすることなく立ち向かい、振るった右腕。“魂の6球”が勝利へのバイパスを切り開いた。

 2-1の六回だ。野村が連打を浴び1死一、三塁で打者・亀井。出番が来た。内野陣は中間守備を敷き、併殺打でピンチをしのぐ作戦。フルカウントからの6球目。膝元への鋭いカットボールで、狙い通り二ゴロ併殺打に仕留めた。「大きなプレーだった」と緒方監督。直後の七回に打線が一挙7得点。助っ人の粘投が、攻撃陣に勇気と希望を与えたのは間違いない。

 勝利の方程式の一員としてマウンドに上がる。時には打ち込まれ、勝利のバトンを落とすことがある。それでも素早く気持ちをリセットしてきた。「いつも基本に立ち返るようにしている。自分がどういうピッチャーかを考えて、すっきりした気持ちでマウンドに向かうんだ」。いつも通りに-。自然体を貫ける強さが成功の秘訣(ひけつ)だ。

 巨人に連勝し、貯金は今季最多の「6」に膨らんだ。首位を走るチームに、今や欠かせない存在だ。これからも「いつも通り」に任務を全うする決意だ。短いその言葉が何よりも心強い。

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