ジョンソン完封!鯉助っ投初2戦連続

 「広島6-0巨人」(24日、マツダスタジアム)

 鯉のエース左腕が球団史に名を刻んだ。巨人との首位攻防初戦を任された広島のクリス・ジョンソン投手(31)が、球団外国人投手初となる2試合連続完封勝利。三塁を踏ませない圧巻の投球で、ハーラー独走の6勝目をマークし、首位を堅守した。チームは今季最多タイの貯金5。このまま突っ走る!

 最後の打者を三振に斬ると左手でグラブをたたき喜びを爆発させた。99年の紀藤以来、球団史上初となる外国人投手の2試合連続完封勝利。ジョンソンが三塁を踏ませぬ圧巻の投球を披露。スコアボードに0を並べ、ハーラートップの6勝目を挙げ、首位を堅守した。

 今季最多タイの128球。最後までマウンドに立ち続けた。「終盤まで投げ切ってやろうと思って試合に臨みました。非常にうれしい。石原がうまくリードしてくれて、守備の助けもあり、いい試合をすることができたよ」。最速150キロを記録した直球と抜群の制球力で巨人打線を寄せ付けず、4安打10奪三振とねじ伏せた。

 唯一ピンチを背負ったのは七回。四球と安打で無死一、二塁を招くも、村田、アンダーソンを連続三振に斬った。続く大田も遊ゴロに仕留めて切り抜けた。「とにかく自分の投球をすることを心がけた。三振が取れたことは大きかったよ。ゼロで抑えることができなければ試合が動いていたかもしれない」と分岐点を制した充実感にふけった。

 緒方監督は「石原が持ち味を引き出してくれて、いい配球をしてくれた」と女房役を称え、畝投手コーチは「6連戦の頭でしっかり投げてくれた。完封してくれたことは中継ぎ陣に対してもすごく大きい」と左腕の快投に最敬礼した。

 昨季のエース・前田(現ドジャース)が行っていた発泡スチロールでできた球でのキャッチボールに取り組んでいる。「ボールを力強く握ってしまうと、ワンバウンドになってしまう。リリースの時にも、手首をしっかりと真っすぐに向けていないといい回転で真っすぐいかない」。腕の振りやリリースの感覚を確かめ、快投につなげた。

 クールな表情とは裏腹に熱いものを秘めている助っ人左腕。「好調を続けて一緒にプレーオフに行きましょう」と、ヒーローインタビューでファンに誓った。チームは今季最多タイの貯金5。上昇気流に乗って独走態勢を築く。

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