新井、苦手ライアン撃ち!4番の仕事

 「ヤクルト4-3広島」(12日、神宮球場)

 メモリアルを飾った神宮で、広島・新井貴浩内野手が再び輝きを放った。チームを、そして先発した九里を勇気づける一打を放ってみせた。初回のチャンス。きっちりと先制の2点適時二塁打だ。

 田中が四球で出塁。すかさず6個目となる二盗で得点圏に進んだ。丸も四球を選び1死一、二塁。ここで新井に出番が来た。「先制の場面だったので、ランナーを帰そうと思っていた」。小川の外角低めのカットボールを逆らわずに振り抜き右中間へはじき返した。本塁打増産の誓いを立て臨む今季。それでも状況に応じてシュアな打撃にも徹するときもある。4番の仕事を果たし、二塁ベース上で何度も手をたたいて喜んだ。

 4月26日の一戦では通算2000安打を達成した。「みなさんが喜んでくれることが、僕はうれしい」。声を張り上げると生涯、忘れることのできない拍手喝采を浴びた。チームの勝利が何よりも大事。グラウンドに立ち続ける限り、その思いは変わらない。

 この試合まで1勝10敗と苦手にしていた小川を5回でKOしたが、2番手以降の投手から追加点を奪えなかった。「あしたも試合がある。反省するところは反省して、しっかりと準備して臨む。それだけ」。また新たな気持ちで打席に立つ。それが勝利へとつながる。

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