広島・ドラ2横山KO ローテ剥奪も

 「広島0-6DeNA」(6日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト2位・横山弘樹投手(24)が3回4安打4失点(自責点1)で今季2敗目を喫した。初回から制球が定まらず、二回には暴投で失点した。開幕から先発ローテの一角を担ってきたが、ここ3試合は内容、結果とも伴わず、緒方孝市監督(47)は、ローテ剥奪を示唆した。チームは今季2度目の零封負けで2連敗となった。

 鯉党の悲鳴にも似た声が球場全体を支配した。白球は捕手・石原のはるか頭上を通過。ワンバウンドしてバックネットに当たった。まさかの大暴投で追加点を献上。横山が狂った歯車を修正できなかった。

 「(軸足の)右足がずれ、左足が引っかかった。どういうコンディションでも頭に入れて投げないといけない。コントロールが定まらなかった」。試合後のベンチ裏。唇をかみ、言葉を紡いだ。

 二回、先制点を奪われ、0-1の1死満塁で投手の今永を迎えた。その初球。降り続く雨でぬかるんでいたマウンドに足を取られ体勢を崩した。グラウンドコンディションが良好でないと、この回から判断。「振りかぶると真っすぐ立てない。軸足がぶれると思った」とセットポジションに変更した。だが対策は功を奏さなかった。

 暴投で0-2となり、1死二、三塁から今永にスクイズを決められた。続く三回にも2本の安打で1点を失った。3回4安打4失点(自責点1)でのKO劇。「情けない」と声を絞り出した。

 前回4月29日・中日戦(マツダ)では2勝目を手にしながら5回0/3で4失点。前々回4月22日・阪神戦(マツダ)は、プロ入り最短の1回2/3を7失点でプロ初黒星を喫した。「6、7回を3点以内で抑えるのが試合を作るということ。内容、結果ともついてこない。次回は考えます」と緒方監督。開幕から任せてきた先発から一端、外す考えを示唆した。

 不調の原因はフォームにある。バランスが取れず、体が前に突っ込み気味になっていることで、本来の制球力が影を潜めているという。ここ2週間、その修正を行ってきたが、手応えをつかむまでには至っていない。

 開幕から1カ月が経過し、大きな壁にぶち当たった。それでも横山は最後に前を向いた。「現状と向き合って、新しい気持ちで次に進んでいきたい。一から(フォームを)作り上げていきたい」。山あり谷ありのシーズン。必ず乗り越えてみせる。

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