新井2000安打あと4!意地のマルチ
「広島9-12阪神」(22日、マツダスタジアム)
広島・新井貴浩内野手(39)が、通算2000安打まであと「4本」とした。初回に走者一掃となる右中間突破の3点適時二塁打。この一打で、史上40人目となる通算350二塁打を達成した。八回にも中前打を放ち、複数安打をマーク。カウントダウンを一気に進めた。チームは14安打9得点しながら投手陣が崩壊し、4位に転落。貯金は「1」に減った。
割れんばかりの大声援に、新井が応えてみせた。真っ赤に染まったスタンドから「宮島さん」の大合唱が起こる。全ての走者を本塁へ迎え入れる一打。日に日に大きくなる期待と重圧を一身に背負いながら、3点適時二塁打を放った。
「点を取られた直後にみんなが塁に出てくれた。気持ちを入れて打席に入った」
横山が3失点した直後の初回だ。田中が遊撃内野安打で出塁すると、菊池も続いた。丸が右前打を放ち、無死満塁。ここで4番に出番が来た。7球目。内角145キロの直球を右手で力強く押し込み、右中間を真っ二つに破った。17日・巨人戦(東京ドーム)で右手首付近に投球を受けた。腫れは治まりつつあるが万全とは言えない。それでも最後の一押しで、メッセンジャーの剛球を逆方向にはじき返した。
通算1995本目の安打は、史上46人の2000安打達成者よりも少ない史上40人目となる通算350二塁打だ。「それは全然、知らなかった」。80年代のカープ黄金期は、1つ先の塁を積極的に狙う走塁が支えた。新井にもそのDNAは脈々と受け継がれている。歯を食いしばり、何度も次の塁を狙う姿勢。広島魂を宿しているからこそ、ここまで積み上げられた。
8-12の八回2死二塁では中前適時打を放ち、勝利への執念を見せつけた。投手陣が12失点したことで、黒星を喫した。だが緒方監督は「攻撃陣はリードされても、しっかりと集中力を切らさずにやってくれた。投手陣はそういう姿に感じ取るものがあると思う」と前を向いた。
08年から7年間在籍した阪神では、867安打した。節目の1本は、声援を送り続けてくれた両球団のファンの前で打ちたいと言い切ってきた。今季6度目の複数安打でカウントダウンはまた一歩、進んだ。「最後まで絶対に諦めなかった。そういう姿勢が、あすにつながる」。2試合で残りは4本。勝利へとつながる安打を放ち、必ず本拠地で決める。


