永川ブチ壊し…500試合登板で大炎上
「DeNA10-0広島」(20日、横浜スタジアム)
記念の花束を受け取っても、広島・永川勝浩投手に笑顔はなかった。厳しい表情のまま、ゆっくりとベンチに歩を進める。史上95人目となる500試合登板。だが、自らの仕事を全うできなかったことが何より悔しかった。
0-3の七回。中田、オスカルがピンチを招き1死満塁でロペスを迎え、出番が来た。火消し役を託されたものの高めに浮いた直球を左翼席に運ばれた。満塁アーチを被弾。「試合を決めてしまった。低めを狙ったけどミスになってしまった」と肩を落とした。
それでも右腕が積み上げてきたものは不変だ。1年目から守護神を任され、新人としては球団最高の25セーブを記録。10年以降は故障などが重なり不本意な成績に終わった年もあったが、そこからはい上がってきた。
今季は、昨季までのように、カットボールに頼るのではなく、直球とフォークを軸にした本来の投球で輝きを取り戻した。数々の修羅場をくぐり抜けてきた豊富な経験も、若手が多い投手陣にとって頼もしい限りだ。
「500試合登板は、丈夫な体に生んでくれた両親と、トレーナーに感謝したい」。バスへと向かう通路で、最後は前を向いた。勝利への道を、今度こそ切り開いてみせる。




