ルナ抹消も…カープに黒星とWショック

 「巨人6-5広島」(16日、東京ドーム)

 広島のエクトル・ルナ内野手(35)が走塁中に右太もも裏を痛めて途中交代し、都内の病院に直行した。症状は不明だが、今後については17日の状態を見て判断する方針。登録抹消の可能性もあり、最悪の場合に備えて2軍から堂林翔太内野手(23)が合流する。4番が試合途中に不在となったチームは惜敗し、4連勝でストップ。首位陥落でダブルショックとなった。

 勝ち鬨(どき)響く敵地・東京ドームを尻目に、緒方監督は足早にバスに向かった。2度、同点に追い付きながらの惜敗。「もう一押しまで行ったけど」。言葉に悔しさがにじむ。結果的に尾を引いた、4番ルナの負傷交代。序盤のアクシデントだった。

 「ルナが大きかったね。勝負強い打撃をしてくれてたから。ダメな時のために、選手を呼ぶ準備はしている」

 3点ビハインドの三回。無死一、二塁で打席に立ったルナは、中前適時打で1点を返した。エルドレッドの死球で二塁に進むと、続く新井の左前打で三塁を回った。すると本塁手前で痛みを発症。太もも裏を右手で押さえながら生還した。

 三回裏の守備から安部に交代。ベンチ裏へと退くと、そのまま都内の病院に直行し、検査を受けたという。松原チーフトレーナーは「走塁中に右ハムストリングを痛めた。現状では明日の様子を見て経過観察をしていきます」と説明。17日まで判断を待つが、首脳陣は最悪の場合に備え、堂林の合流を決断した。

 序盤に4番を失った打線は五回以降、沈黙した。連勝が4で止まり、首位からも陥落。敗戦と4番負傷のダブルショックに、緒方監督は「明日の状態で決めるが、走れなければ試合には出せない。ルナの状態次第で打線も替えていかないと」と肩を落とした。

 開幕から全17試合に4番で出場中のルナ。打率・286、11打点の数字以上に、「つなぎの4番」として存在感が光る。8試合連続安打中の好調な打撃により、後ろを打つエルドレッド、新井の打席で好機が増え、得点が生まれている。12球団トップのチーム打率・287、リーグトップの90得点に、ルナの貢献度は計り知れない。

 ルナが不在となった場合、エルドレッド、新井らが代役の4番候補になる。軽傷を祈るしかないが、「ルナ次第で替わるよ。ダメなら打順も考えないといけない。また明日?それしかないね」と指揮官。開幕から好調が続くチームに大きな試練が訪れている。

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