1番・広輔「1打席目初球は見逃す」
広島・田中広輔内野手(26)が23日、マツダスタジアムでの全体練習に参加し、リードオフマンとしてチームを引っ張ることを誓った。DeNAとの開幕戦は「1番・遊撃」での出場が決定的で、1打席目の初球を振らないことも宣言。敵の開幕投手・井納を攻略し、開幕白星を呼び込む。
抜けるような青空の下で、田中の笑顔がはじけた。額に浮かぶ汗もキラキラと輝く。初めて担う開幕戦での「1番・遊撃」に不安はない。準備は整った。自然体でグラウンドに立ち、あとは結果を残すだけだ。
「自分のやるべきことを、しっかりやっていくだけ。今年は、こういう形でやれば(結果を残せる)というものがある。最初は打率が残せないと不安になるけど、ヒットを欲しがらないようにしたい」
昨季は1番打者としては44試合に先発出場したが、開幕前にモデルチェンジ。「1打席目の初球は見逃していく。1球で終わるのと、5球を投げさせるのとでは違ってくるから」。昨季590打席で34個だった四球数を、予行演習となるオープン戦の55打席で7個と倍増させた。
「去年、600近く打席に立たせてもらって余裕が生まれた。低めの球を見逃せるし、投手との駆け引きができるようになってきた」。向上した選球眼は大きな武器。1番打者にとって重要な高い出塁率を求めていく。
もちろん、持ち味の積極性は維持していく構えだ。調子のバロメーターである逆方向への打球はキャンプ、オープン戦を通じて数多くあった。打撃状態は上昇カーブを描く。刻一刻と変わる試合状況を分析しながら、初球から仕留めにいく姿勢も併せ持つ。
DeNAの開幕投手は井納に決まった。昨季の対戦成績は10打数2安打の打率・200と、決して好結果を残しているとは言えない。それでも「打率は残っていないけど、悪い印象はない」と即答。右腕攻略へ向けて、自信をのぞかせた。
緒方監督が昨秋キャンプで、二遊間を組む菊池とともに内野のリーダーに指名した。その自覚は十分にある。「僕は勢いだけでやっていい立ち位置にはいない。求められるものは高くなるけど、それに応えていきたい」と改めて決意表明した。シーズンを通して「1番・遊撃」を守り抜く。そして、その先にある栄光へ-。田中が縦横無尽にグラウンドを駆け巡る。





