野間“懲罰交代”緒方監督が怒ッカ~ン

 3回、丸の左飛の時、三走・野間はタッチアップできず(撮影・吉澤敬太)
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 「オープン戦、広島1-6ヤクルト」(10日、マツダスタジアム)

 怒りを押し殺しながらでも、広島・緒方孝市監督(47)の言葉は怒気を含んだ。消極的な動きを見せた野間を、次の回に即“懲罰交代”。1点を勝ち取る野球を目指すからこそ、オープン戦とはいえ容赦なかった。

 「つながった打線の中で、野間の走塁がリズムを狂わせた。代えさせてもらった。完全に持ってこられる流れを、変えてしまった」

 1点を追う三回だ。石原、野間、田中の3連打で同点。1死二、三塁から丸が放った定位置よりやや浅めの左飛に、野間はスタートを切ったが途中でストップ。三塁コーチの河田外野守備走塁コーチは「行け!!」と叫んだのだが…。

 今季から本塁上の危険な衝突を防ぐ新ルールが導入され、際どいタイミングの場合は走者が有利になるとされる。勝敗を左右する重要な場面だけに、河田コーチが「行けと言ったのに指示を無視。代えられて当然だよ」と突き放すと、野間も「声は聞こえたんですけど、自分の判断で止まってしまった。消極的になってしまった」と猛省した。

 小川に5回1得点、山中には4回を完全に抑えられた。六回の攻撃前には円陣を組んだが、得点には結びつかなかった。「先頭のチャンスメークとかね。あきらめない攻撃姿勢が大事。打たされて終わったのが残念だ」と指揮官。シーズンに向けて求める理想は高い。

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