高橋大“栗原流”で2軍の4番奪取じゃ

 広島・高橋大樹外野手(21)が25日、広島県廿日市の大野練習場で“栗原流”での2軍の4番奪取を目標に掲げた。昨季まで広島に在籍した楽天・栗原健太内野手(34)との合同練習で持ち味の長打力に磨きをかけた。「打つために入って来ている。爪痕を残さないといけない」。勝負の年。背水の覚悟で4年目シーズンに挑む。

 がっちりした下半身は一切ぶれない。冷え込んだ大野練習場の室内に快音が鳴り響いた。過去3年とは明らかに違う。高橋大は楽天・栗原との合同自主トレで打撃に磨きをかけた。

 「まずは2軍で4番を打つ。結果を残して1軍で30打席で5本塁打」。若い右の長距離砲は目標を掲げた。

 6日から19日までの2週間。大先輩と有意義な時間を過ごした。05年から08年まで広島に在籍し、昨季限りで、現役引退した山崎浩司氏(35)がコーチを務める「ブリスフィールド東大阪スポーツアカデミー」の室内練習場で共に汗を流した。

 持ち味の長打力に、より一層磨きをかけるため、2年連続で栗原に弟子入りした。体の使い方や間合いの取り方など、さまざまな助言を受けた。「我慢して右肩が出ないように注意している。今までは(腕を伸ばして)前で打っていたが(腕を)畳んで打てるようになった」

 初の試みとして、バランスボールに座ってのティー打撃に取り組んだ。「スムーズに振れるようになった。(栗原の指導は)間違いないと思ってやっている」。師匠を信頼し、練習に明け暮れた。

 「打つために(カープに)入って来ている。爪痕を残さないといけない」。今季は勝負の年。背水の覚悟で挑む4年目シーズン。1軍定着の足掛かりをつかむ。

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