広輔2桁三塁打狙う!目指せヨシヒコ

 広島・田中広輔内野手(26)が12日、2桁三塁打を来季の目標に掲げた。今季は9本であと1本届かなかったが、達成すればセ・リーグでは03年の福留孝介(当時中日)、チームでは80年の高橋慶彦(現オリックス打撃コーチ)以来。来季から背番号はかつて高橋氏がつけていた「2」に変更する。三塁打を“量産”して得点につなげ、チームを勝利に導く。

 田中が目指すのはレジェンド超えだ。その数字は、カープ黄金期を支えた高橋慶彦が80年にシーズン11本の三塁打をマークして以降、チームでは35年間、誰も成し遂げていない2桁三塁打だ。

 実現には高い打撃技術に加えて、走力も不可欠。表情を引き締め、高い壁に挑む決意表明をした。

 「僕はホームランバッターじゃない。ホームランよりも三塁打が多い方がうれしい。2桁三塁打の意識?ありますね」

 今季、チームトップの9本を放った“ミスター三塁打”。9月12日の阪神戦(甲子園)では本塁打が三塁打と判定された。誤審でなければ、逆に本塁打が9本になっていたが悔しさはない。出塁して相手バッテリーにプレッシャーをかけるのが大きな仕事。「自分は中距離打者。三塁打は(本塁打と同じくらい)相手投手に与えるダメージが大きいから」と言い切った。

 秋季キャンプでは、盗塁練習に力を注いだ。今季の盗塁数は1年目より4個も少ない6個止まり。緒方監督や今秋から就任した河田外野守備走塁コーチに指導を受けて、スタートやスライディングなどを磨いた。

 「細かいところまでしっかりと練習できて、新しい発見があった」とニヤリ。25盗塁を来季の目標に掲げられる自信がある。いち早くトップスピードに乗る技術を身に付けたことは、三塁打増産にも大きなアドバンテージになる。

 この日は広島市内で行われたトークショーに参加した。詰めかけた約300人のファンに向けて言い切った。「すべてにおいて、今季以上の成績を残したい」。25年ぶりの優勝はもちろんだが、個人成績でもキャリアハイを狙う。

 くしくも、来季からは高橋氏がつけていた背番号「2」を背負う。チームの中心選手としての自覚はさらに強くなった。36年ぶりにヨシヒコを超えて、田中が球団史にその名を刻む。

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