新井に「良薬」9年ぶり湯布院で英気養う

 広島・新井貴浩内野手(38)が17日、大分県由布市で始まった「湯布院リハビリキャンプ」で今季の疲れを癒やした。来季へ向け、シーズンオフは無休で練習することを明言しているベテラン。このリハビリキャンプの5日間は例外で、再びハードメニューをこなすための英気を養う。

 宿泊先に一歩足を踏み入れると、新井に自然と笑みがこぼれた。9年ぶりの由布院。新井は「車で来るとき懐かしい景色だなと思っていた。もう二度とないと思っていたこと」と声をはずませた。

 文字通り体を癒やすための5日間だ。シーズン終了後は自宅がある神戸と広島を行き来し、下半身を中心に体を鍛え上げてきた。「全身が筋肉痛」と苦笑いする。

 来季にかける強い思いがある。復帰1年目の今季は125試合に出場し、打率はチームトップの・275だった。だが7月以降は不振に陥った。「夏以降は思うように動けなかった。休む選択肢はない」。このオフに、1年間戦い抜く鋼の肉体を築き上げる覚悟だ。

 リハビリキャンプは“今年最後のオフ”になる。「ゆっくり体を休めたい」。2016年はチーム25年ぶりの優勝、そしてあと29本に迫っている自身の通算2000安打がかかるシーズン。来季に向け、再び体にムチを打つ。

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