赤松“朝原走法”で覚醒!足でV貢献

 広島の赤松真人外野手(33)が9日、兵庫県西宮市の大阪ガスグラウンドで、北京五輪陸上男子400メートルリレー銅メダリストの朝原宣治氏(43)から、走り方の指導を受けた。自己流の走りにメスを入れた“足のスペシャリスト”は「今までやってきたことと全然違う」と覚醒。来季は盗塁数を激増させ、足でチームを勝利に導く。

 練習用の低いハードルをまたぎながら、赤松が「難しい!」と悲鳴を上げた。慣れない動作を繰り返す中で、有効な体の動かし方にあらためて気付いた様子だった。

 汗をぬぐいながら「これまでの僕はつま先や足首、ふくらはぎの力で地面をひっかくように走っていた。でも今回、腰や股関節の力で足を動かす走法を教わった。途中でパニックになりましたけどね」と振り返った。

 朝原氏と、走り幅跳び日本選手権覇者の荒川大輔氏(34)が指導する中、軽いダッシュやハードル、ウエートトレーニングなどみっちり2時間。足運びや筋肉の使い方などを学んだ。「夢のような時間。充実していた」と赤松は振り返った。

 今季52試合のうち大半が代走や守備固めだった“足のスペシャリスト”。しかし、盗塁数は6に終わり、8年連続の2桁盗塁を逃した。盗塁成功率も・667と、6年ぶりに7割を切った。

 自主トレ内容を考える中で、走り方を見つめ直す必要性を感じたという。「年を取ると筋力だけでカバーできない。反応が遅れないトレーニングを教わりたい」と、個人トレーナーの人脈を通じて朝原氏にアプローチ。弟子入りが実現した。

 今季、延長戦は4勝9敗3分けと接戦に勝てなかった広島。1点を争う展開は、足を使った攻撃が大きく影響する。赤松が塁を1つ進めることで、得点機は広がるはずだ。

 昨年、阪神の2軍を指導した経験のある朝原氏だが、プロ野球選手の個人指導は初めて。「体の癖や筋力の弱い部分を指摘した」と赤松の走り方を分析した。「指摘するとすぐ修正できるセンスはさすが」と絶賛。ふくらはぎや足首に負担がかからない走り方を身につければ、故障防止にもなるという。

 赤松は「チームに持ち帰り、トレーナーとも情報を共有したい」と話した。今オフ中、さらに4、5回の指導を受ける予定。五輪メダリストの知恵を借りて巻き返しを目指す。

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