野村、新球「パワーカーブ」使える

 「広島紅白戦、白組0-1紅組」(7日、天福球場)

 広島・野村祐輔投手(26)が7日、宮崎県日南市で行われた秋季キャンプの紅白戦に初登板。2回を無安打無失点に抑えた。新球の「パワーカーブ」も初めて実戦で試し、手応えをつかんだ。今季5勝と不本意な成績に終わった右腕が、新たな武器を手に復活ロードを歩み出した。

 ふがいなかった今季の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような圧巻投球だった。八回無死二塁の設定で登板。打者2人を外野フライに抑えると、最後は土生を遊飛に仕留め、サムアップポーズで笑みを浮かべた。

 続く九回は1死一塁から丸を見逃し三振。最後は一塁走者・安部を巧みなけん制で刺した。2回を無安打無失点。「バッターを振り切らせなかった」。充実の投球内容に、残す言葉も歯切れがいい。

 今キャンプで習得を目指す「パワーカーブ」も2球試した。従来のカーブよりも球速がある新球はいずれもボールになったものの「(打者の)バットは出かかっていた。低めに決まればなんとかなるかも」と手応えは上々。畝コーチも「スライダーと違い、カーブは抜けにくいから失投が少ない」と完全習得に期待を寄せる。

 今季は先発ローテを任されたが、5勝に終わった。春季キャンプでは手応えをつかんでいただけに、この結果は納得していない。復活を期す秋の課題は自ら「原点」というアウトローの直球だ。「今年はそこでやられた。しっかりとそこに投げきらないと」。輝きを取り戻すため、キャッチボールから意識して取り組んでいる。

 黒田、前田の去就が定まらない中、右腕へかかる期待は大きい。「とにかく来年です」。今の野村には、応える自信と覚悟がある。

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