「広島３－２ＤｅＮＡ」（２１日、マツダスタジアム）

　完璧な投球ではなかった。それでも広島・大瀬良は充実感を漂わせた。３－２の八回。２死後に内野安打２本で一、二塁としたが、最後は筒香を一ゴロに仕留め最少リードを守った。勝利のバトンを守護神・中崎につなぎ「大事な試合だとわかっていた。０点で終われて良かった」と汗をぬぐった。

　前日の無念を乗り越えた。１点リードの七回２死から登板し、八回に３失点。痛恨の逆転負けを喫した。「夜はいろいろと考えた。でも朝、起きたらしっかりと準備しようと思った」。気持ちを切り替え、戦闘態勢を整えた。

　勝負の１２連戦は、３連敗後にようやく接戦を制した。「こういう試合が続く。全部、投げるつもり」。フル回転の覚悟が頼もしい。