ジョンソンでカープ5割!いざ逆転V

 「広島1-0巨人」(15日、マツダスタジアム)

 勝負はここからじゃ!広島のクリス・ジョンソン投手(30)が巨人キラーぶりを発揮。8回5安打無失点と好投し、12勝目を手にした。これで今季巨人戦は3試合で23回連続無失点。チームは2分けを挟んで5連勝とし、3月31日以来となる勝率5割に復帰。3位巨人とのゲーム差を1・5に縮め、首位ヤクルトと3差をキープした。

 本拠地のマウンドで、無類の強さをみせつけた。ジョンソンが拍手喝采の中、雄たけびを上げて左拳を握る。1-0の八回1死一、三塁、岡本を狙い通りの二ゴロ併殺でピンチを脱出した。

 「ゴロを打たせて取ろうと低めを狙ったんだ」とニヤリと笑った。巨人キラーぶりを発揮する、8回5安打無失点の快投劇だ。

 初の中4日登板でも、精密機械のような制球力が光った。初回から丁寧に低めに集めて、凡打の山を築く。二回に先取点をもらい、流れを手放さないためにも重要な三回。2死から菅野に二塁打を許したが、立岡は外角のカットボールで捕ゴロに仕留めた。

 「きょうは全ての球種でストライクが取れた。持ち味が出せたよ」。奪った24個のアウトのうち、ゴロアウトは併殺を含め16。指先に狂いはなかった。

 9月10日の無念も乗り越えた。本拠地での中日戦。七回まで無安打無得点だったが、八回に初安打に失策が絡んで2失点した。「きょうはストライクゾーンに攻めていけた」。真っ赤に染まったスタンドの声援も力に変えて、最少リードを守った。

 高い適応力が飛躍につながっている。七、八回と一塁に走者を置いた場面では何度もけん制。くぎ付けにした。「一塁へ置いておかなければいけない。ランナーを疲れさせることも狙い」。緻密と言われる日本野球。その中でも平常心を貫ける。畝投手コーチは「(キャンプから)言ったこと全てを吸収している」と目を細めた。

 本拠地では6連勝。巨人戦は3戦2勝で、連続無失点を23回に伸ばした。「どんどん、続けていきたいね」と、助っ人は先を見据える。チームの左腕が12勝を挙げたのは最後にリーグ優勝した91年の川口以来。緒方監督は「ジョンソンの投球につきる。完璧」と最敬礼した。夢へと続く道を、背番号「42」がまた一つ切り開いた。

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