マエケンがリーグタイ12勝目 一丸強調
「広島5-0中日」(8日、マツダスタジアム)
広島が序盤から優位に試合を進め、快勝した。先発・前田は七回2死満塁を切り抜けるなど7回を4安打無失点の好投で、リーグタイの12勝目(7敗)を挙げた。5安打完封された中日は連勝ならず。
阪神・藤浪に並ぶリーグトップ12勝目を挙げた前田は今季、マツダスタジアムで7勝目(1敗)。「ここで負けるわけにはいかないなと思って、いつもマウンドに上がっています」と胸を張り、熱狂的なファンを喜ばせた。
お立ち台では“マエケン画伯”として、恒例の直筆Tシャツを披露。一番上に「12勝目」と誇らしげに書いたTシャツを指さしながら「まずブラッドのホームランと、僕的にはキク(二塁手・菊池)のファインプレーに助けられたんで、セカンドのキク。後ろつないでくれた大地とザキがすごい似てると思うんで…。まだまだいっぱい書けるように頑張ります」と、解説した。
広島は一回、2死一塁から4番・エルドレッドの左越え14号2ランで先制した。五回は左前打で出た田中の盗塁で好機を作り、先発・八木の暴投と捕手杉山の悪送球で3点目。六回にも2死一、三塁から一走の野間と三走の菊池が重盗を仕掛け、菊池が生還して4点目。八回にも2死二、三塁からエルドレッドの三塁適時内野安打で加点した。
中日は今季この試合まで広島戦3勝1敗、防御率0・60の“カープ・キラー”八木が先発したが、5回4安打3失点で降板したのが誤算だった。
広島・前田の一問一答は次のとおり。
-7回111球の熱投。
「111球も投げたんですね?もうちょっと少ないかと思ってたんですけど…。ブラッド(エルドレッド)も先制ホームラン打ってくれましたし、味方が援護してくれたんでスムーズに投げることができました」
-久しぶりのホームで、今シーズンは7勝1敗となった。
「マツダスタジアムが好きですし、ファンの人がこうやってたくさん駆けつけてくれるんで、ここで負けるわけにはいかないなと思って、いつもマウンドに上がってます」
-リーグトップに並ぶ12勝目。
「やっぱり勝ちがつくっていうことは、チームを勝利に導けているということだと思うので、チームが大事なときに勝てるように必死で投げていきたいと思います」
-Tシャツを見せてください。
「最近ちょっとプレッシャーが大きくて…。まずブラッドのホームランと、僕的にはキクのファインプレーに助けられたんでセカンドのキク、似てると思うんですけど。(続いて)後ろつないでくれた大地とザキがすごい似てると思うんで…今日はこんな感じで。最近ちょっと絵を書くのが憂鬱になってきたんですけど(笑)、まだまだいっぱい書けるように頑張りますし、選手は絶対諦めません。ファンの方も諦めずに最後まで応援して下さい」
