元2軍監督、スカウト部長の備前氏が死去

 広島は8日、球団草創期に投手として活躍し、引退後は2軍監督やスカウト部長を務めた備前喜夫(旧姓・大田垣)氏が7日午前に肺炎のため広島市内の病院で死去したと発表した。81歳だった。通夜は8日午後6時から、告別式は9日午前10時から、広島市西区庚午北1丁目14の20、サンセルモ玉泉院庚午会館で家族葬として行われる。喪主は妻・由貴子さん。

 備前氏は尾道西(現・尾道商)から1952年に広島に入団。その年、松竹戦で高卒新人ながら開幕投手を務め、完封勝利を挙げた。子鹿のように跳ねるピッチングフォームから「バンビ」のニックネームで親しまれた。53年からは5年連続2桁勝利をマークするなど、1軍通算成績は11年で446試合115勝149敗、防御率2・96(52~56年は大田垣)。

 引退後は2軍監督などを歴任し、87年からはスカウト部長に就任。この間には野村謙二郎、前田智徳、佐々岡真司らを獲得し02年に退団した。

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