マエケン逆転Vへ夢つなぐ宣言!3連倒
広島の前田健太投手(27)が24日、首位を走る阪神3連戦を前に3連倒へ闘志を高めた。首位と6・5ゲーム差。「みんなが全部勝つつもりでいる。2勝1敗でいい、と考えている人は誰もいない」とキッパリ。24年ぶりの優勝へ夢をつなぎたい-ナインの思いを代弁し、今季阪神戦初登板となる27日のマウンドへ視線を向けた。
エースが真価を見せる時が来た。残り33試合。1試合の重みが増す中、本拠地で首位阪神との3連戦を迎え撃つ。前田はマツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、キャッチボールなどで入念に調整を進めた。
「一番は勝つこと。投手が勝敗の半分以上を握っていると思う。0点で抑えれば負けることはない。毎日は出られないからこそ、投げる試合にかける気持ちは強くなる」
今シーズンの勝負どころ。前田は固い決意を口にした。初戦はジョンソン、2戦目は戸田、右腕は3戦目に投げる。阪神戦は昨年10月11日のCS第1戦(甲子園)、6回1失点で敗戦投手となって以来の登板だ。
今季初対戦に向け「マートンやゴメス、クリーンアップが安定している。そこで走者がかえれば(相手の)理想的な形になる」と、両外国人を警戒した。通算14勝8敗と好相性を誇っても油断はない。
首位とは6・5ゲーム差。「みんなが全部勝つつもりでいる。2勝1敗でいい、と考えている人は誰もいない」と、言葉に力を込めた。24年ぶりのリーグ優勝へ、3連戦3連勝で希望をつなげたい-エースがナインの思いを代弁した。
残り33試合のうち阪神戦が最も多く、まだ11試合ある。現状のローテ順なら阪神戦に3、4試合登板することになる。「同じ相手に続けてあたるのは、抑えたとしても嫌なもの」と個人的には苦笑いだったが、逆転優勝を狙う上では「勝てばゲーム差が縮まる。気持ちも入りやすい。戦いやすい」と歓迎した。
今季10勝目へ2度足踏みが続く。91年の川口和久以来、球団史上4人目となる6年連続2桁勝利が、5月8日からの3連戦(甲子園)に続く、今季2度目の阪神戦“3タテ”で実現すれば最高だ。
大切な3連戦。「残りも少なくなった。目の前の試合を一生懸命に投げたい」。前田がラストスパートをかける。
