九里2被弾KO…指揮官評価も2軍降格

 「広島0-5ヤクルト」(12日、マツダ)

 打球の行方を見届けると、顔をしかめたまま振り返った。勝負を分けた1球。広島・九里の決め球は次の瞬間、左翼スタンドで小さく跳ねた。今季初先発で5回を8安打4失点。粘投も報われず、“2悲弾”に泣いた。

 「これが自分の実力なので。四球でピンチを広げた部分もある。その辺をもっと、もっと修正しないと」

 0-1の五回。2死一、三塁で大引。追い込んでから4球目、内の直球を狙われた。2球続けて、厳しく内を突いた勝負球。「次の1点を与えないようにと思っていたけど、結果的に3ラン…。流れを完全に渡してしまった」と、最後まで痛恨の1球を悔やんだ。

 雨の影響で開始が45分遅れた。「気にせずできた」と言い訳しなかったが、初回は山田に左翼越えソロを浴びた。開始直後の失点。3ボール1ストライクから選んだ直球勝負に「結局、カウント不利から打たれている。修正することは多々ある」と唇をかんだ。

 山田、大引に被弾と前夜の黒田同様、2本のアーチで試合が決まった。いずれも2死からの失点。試合後には2軍降格が決まった。緒方監督は粘りを評価しつつも「最後はなんとか踏ん張ってほしかったけど」と残念がった。課題と収穫が見え隠れした108球。成長の糧にするしかない。

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス