切り札は一岡!1軍練習で復調手応え

 広島の一岡竜司投手(24)が9日、マツダスタジアムでの1軍練習に参加した。この日は状態チェックが主な目的で昇格は見送られたが、畝龍実投手コーチ(51)は「近々あるかもしれない」と示唆。後半戦のキーマンとして、151キロ右腕に掛かる期待は大きい。

 今回の練習合流は、一岡への無言のメッセージだった。6連戦が続く後半戦は先発投手にも疲れが出始めるころ。その時、必要となるのは流れを止める、雰囲気を変えるセットアッパーの存在だ。

 畝投手コーチは力説する。「悠長にしている場合じゃない。それを自覚してもらうためもあって、練習に呼んだつもり」。ブルペンでも状態を確認し「一岡は直球がどれだけ伸びてくるか。指に掛かった時はいい球を投げていた」と評した。

 復調への確かな手応えが、一岡の柔らかな笑顔になった。「落ちる前より(状態は)いいですね。1軍に必要とされた時に、いい状態でいられるように準備したい」。5月21日に降格して以降は佐々岡、沢崎両2軍投手コーチらと、下半身主導の投球フォームを模索してきた。

 「1軍に復帰というより、上がれるように。1日、1日、しっかりやりたい」。はい上がれ-。悲願の頂点へ向けて、チームは一岡を必要としている。

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