黒田2度目抹消も…球宴第2戦で復帰

 広島の黒田博樹投手(40)が8日、出場選手登録を抹消された。広島市内の病院でMRI検査を受けた結果、「右足首の炎症と右肩の炎症」と診断された。5月3日に「右腓骨(ひこつ)筋腱(けん)周囲炎」で離脱しており、抹消は今季2度目。ただ過密日程による後半戦への影響を避ける意図があり、ファン投票で選出されたオールスター戦(17日・東京ドーム、同18日・マツダスタジアム)には出場する見込み。

 開幕からフル回転を続ける右腕が、再び出場選手登録を抹消された。満身創痍(そうい)の戦いを続ける中、体は再び悲鳴を上げていた。7日の登板から一夜明け、黒田は広島市の病院でMRI検査を受け「右足首の炎症と右肩の炎症」と診断された。

 「右足の炎症もある中で、少し肩への負担もかかっていた。悪化はしてないにしても、改善までいかないジレンマがあった。後半戦に向けて、コンディションを整える期間がないか探していました」

 松原チーフトレーナーが抹消に至った経緯を明かした。開幕前から右くるぶし付近の痛みを抱え、5月3日に「右腓骨筋腱周囲炎」で抹消。12日間で復帰したが、黒田は「この年齢になれば、痛みとも付き合っていかなければいけない」と、完治していないことを明かしていた。

 前日7日、DeNA戦に先発。6回102球、6安打3失点で降板した。予定では中6日で14日の阪神戦に先発後、中3日で18日のオールスター第2戦に先発する見込みだった。過密日程による後半戦の影響を考え、松原トレーナーは「コンディショニングを整える期間を設けたいと提案して、納得してもらった」と続けた。

 14日の登板を回避することで、球宴に関して松原トレーナーは「予定通りにしている」と説明。畝投手コーチも「(先発を)1回飛ばす。オールスターは大丈夫」と軽症を強調した。不安のある右足首も「ずいぶん改善している」(松原トレーナー)。悪化を未然に防ぎ、改善させるための措置を取った。

 この日は投手指名練習に参加せず、右肩と右足に注射による消炎治療を受けた。今後は休日を挟み、10日から3軍でリハビリを開始する予定。「今より良い状態で臨めるように。後半のためというのが一番の目的です」と松原トレーナー。ペナントレース終盤を見据え、万全の状態で勝負の後半戦を迎える。

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