黒田3失点も七夕星ならず…5割お預け

 「広島1-3DeNA」(7日、マツダ)

 広島・黒田博樹投手(40)が復帰後初となる連敗で、4敗目を喫した。味方守備のミスも絡み、6回を6安打3失点。チームを3月31日以来となる勝率5割に導くことはできなかった。チームの連勝も「4」でストップ。借金は2に逆戻りし、4位に転落したが、首位巨人との差はまだ1ゲーム。気持ちを切り替え、再び連勝じゃ!

 試合後のベンチ裏で、黒田は口を真一文字に結んだ。味方の拙守もあった。それでも勝率5割復帰がかかった大事な試合で勝利に導けなかった悔しさ、情けなさが胸中を支配していた。

 「状態が良くなかった中で、我慢してという投球になった。もう少し、何とかしてゲームをつくっていかなければいけなかった」

 初回につまずいた。1死一塁で梶谷に左翼線を破られ、一走石川が本塁を狙った。左翼エルドレッドから中継の田中に渡り、本塁へ送球。タイミングはアウトだったが、石原が球をこぼしてしまい、先制点を与えた。さらに1死二塁からエルドレッドが筒香の打球を見誤り、頭上を越されて2点目を失った。

 二回以降は要所で踏ん張るも、1-2の五回に守備に足を引っ張られた。遊撃田中の失策からピンチを背負い、無安打で3点目を奪われた。しかし黒田は「試合の展開上、抑えないといけなかった。走られたので自分のミス」と一身に責任を背負った。

 前回6月30日の巨人戦(東京ドーム)は、自身初となる逆転サヨナラ負けを喫したが、スプリットが効果的に決まった。この日はその割合が減ったことについて「スプリットの状態は良くなかった」と説明。落ちる変化球が使えなかったのも、苦しんだ要因の一つだ。

 結局この日は6回6安打3失点(自責2)。これで通算投球回数が日米通算3113回1/3となり、北別府の3113回を上回ったが、笑顔はなかった。

 次回登板は中6日で14日の阪神戦(甲子園)が濃厚。「気持ちを切り替えて、コンディションを整えていきたい」。気持ちを切り替え、球宴前最後の登板に臨むことを誓った黒田。ファン投票1位で出場する8年ぶりの夢舞台に、白星を手にして最高の状態で臨む。

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