マエケンで鯉3連勝!首位に0・5差

 「広島7-1ヤクルト」(3日、マツダ)

 広島・前田健太投手(27)が7回を4安打1失点の好投。チームトップタイの7勝目を挙げた。ヤクルト打線に的を絞らせない圧巻の投球で、ホームゲームでは今季負けなし6連勝となった。チームは3連勝。最大8あった借金は2まで減り、首位・ヤクルトに0・5差まで大接近。4日の結果次第では、首位浮上の可能性もある。

 直筆イラストが描かれたTシャツを着て、お立ち台からスタンドを眺めた。金曜日の本拠地マツダスタジアム。いつもと変わらぬ3万168人の大観衆に、熱い声援で力をもらった。7回4安打1失点。“無敵”のエースが3連勝へ導いた。

 「前回の反省を生かして、ゼロでいけるようにと思いながら投げた」。ポイントに挙げたのは5点を先制した直後、二回のマウンドだ。前回登板の6月27日・中日戦では初回に4点の援護を受けながら、直後に3ランを献上。「最初から力が入った」と、全力で好調ヤクルト打線に向かった。

 4番畠山を宝刀スライダーで空振り三振に斬ると、デニングを114キロのカーブで中飛に。最後は雄平をチェンジアップで一ゴロに抑えて難なく“鬼門”を突破。「最後は少しバテました」と七回に1点を失ったが、最少失点で切り抜けた。最速151キロの直球を軸に、緩急を駆使した圧巻の投球。相手を寄せ付けなかった。

 ホームゲームでは今季、これで負けなしの6連勝。8試合6勝で、防御率1・71と無類の強さを誇る。好調の理由を問われたエースは「マツダはカープファンがたくさん声援をくれる。勝てる気しかしませんでした」と感謝した。真夏を目前に、これで登板3試合連続の白星。「状態が徐々に上がってきている証拠。これから良くなってきます」と、確かな手応えを口にする。

 「本当にチーム状態も良くて、意識も高まってきている。いまは借金をなくして、数多く勝つことが大事」

 シーズンを折り返した73試合目。最大8あった借金は2まで減った。5位ながら首位・ヤクルトに0・5差に迫った。「目標は高く持って5割復帰、それ以上を目指して頑張りたい」と前田。4日の結果次第では、首位浮上の可能性もある。エースの力投で勢いを加速させ、好調カープは連勝街道をひた走る。

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