大瀬良、リリーフ経験はエースへの道
広島・緒方孝市監督(46)が21日、大瀬良大地投手(24)をエースに育てる考えを明かした。今月上旬にセットアッパーへ配置転換された右腕について「これを将来のエースになるための、いい経験にしてほしい」と話した。
カード3連勝を狙ったDeNA戦は、午前10時15分に雨天中止が決定。横浜スタジアムでの調整練習を終えた指揮官は、6戦連続無失点中の中崎に高評価を与えた。「ずっと安定している。どんどん質が上がっている。十分よ」と、今後も守護神に据える考えを示した。
一方、大瀬良は20日・DeNA戦で八回を三者凡退に抑え、リリーフ転向3戦目で初めて救援に成功。畝投手コーチは「中崎を追い抜くつもりで投げてほしい」と中崎と競わせた上で、今季中に守護神抜てきする方針を示唆。本人も「任されたところで貢献したい」と、意欲を示している。
それでも、指揮官は大瀬良の“本職”は先発だと考える。「チーム事情があったから」と、ブルペン陣をテコ入れするための措置だったことを明かした。
ただ、広島には大野豊、佐々岡真司ら先発、リリーフを行き来しながら大成した投手がいる。大瀬良にも同じ系譜を歩むことを期待している。「中止は中止。何もない」と阪神との次カードを見据えた指揮官。「大瀬良は将来のエースだから」と改めて強調し、球場を引き揚げた。




