大瀬良“炎のストッパー”へ

 広島・大瀬良大地投手(24)が17日、自身24回目の誕生日に“ミスターゼロ”の誓いを立てた。リリーフ転向後は2戦続けて救援に失敗中だが、苦い経験を糧に巻き返しを狙う。右腕をセットアッパーとして継続起用する首脳陣は、将来的に守護神に抜てきする方針を示唆。チームに白星を届ける快投が、新守護神誕生へとつながる。

 周囲の祝福に笑顔で応じた。マツダスタジアムでの全体練習。24回目の誕生日を迎えた大瀬良は、普段通り柔和な表情を浮かべた。この日はブルペンで46球。「体の開きが早くならないよう、フォームを意識しました」と課題克服に取り組んだ。

 9日・西武戦(西武ド)から本格的にリリーフに転向。手薄な中継ぎ陣のテコ入れとして、先発で1勝6敗と勝ち運に恵まれない昨年の新人王に白羽の矢が立った。

 ブルペンでの調整法やマウンドでの心構えは、同僚の中田や中崎を参考にした。「先発とは全然違う。毎日肩をつくって、投げて、体のケアが大変。常に気を張って、初めてブルペンに入った日は、投げなかったのに、投げたみたいに疲れました。すごいプレッシャーの中、いろんな人の思いを背負って投げる役割だと分かった」と振り返った。

 プロ初の救援登板だった10日・西武戦では、2回2失点で先発野村の白星を消した。野村から「次の日も投げなければならない。しっかり切り替えろ」と励まされ、リリーフの難しさが身にしみた。

 13日・ソフトバンク戦(ヤフオク)でも2/3回を2失点。2戦連続失点中だが「目いっぱい力を入れて投げても球速は同じ。先発の時と同じように投げて、変な力みをなくしたい」と、今後の方向性は見えつつある。

 首脳陣は大瀬良を当面はセットアッパーで起用する方針。ただ、畝投手コーチは「今は中崎の方が成績を残している。それを追い抜くつもりで投げてほしい」と、将来的な守護神抜てきを示唆した。

 背番号14は、かつて“炎のストッパー”と呼ばれた津田恒美(故人)が背負った番号。大瀬良は「この背番号をいただいた時から覚悟はしていた。番号に恥じない投球をしていけたら」という気概を抱く。

 守護神への道のりは険しい。ただ、その期待を受け止める覚悟が大瀬良にはある。「大事なところをゼロで抑える。3人で終わらせる?それが理想」とキッパリ。失点ゼロの先に新守護神の座が待っている。

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