「4番・新井」スタメン復帰で逆襲だ!
広島の新井貴浩内野手(38)が、リーグ戦再開となる19日のDeNA戦(横浜)からのスタメン復帰が濃厚となった。抱えていた左手甲の痛みが強まった影響で、12日からのソフトバンク3連戦(ヤフオクドーム)を欠場。今後が不安視されていたが、緒方孝市監督(46)は「大丈夫じゃないか。4日間あるんだからね」と見通しを明かした。4番の復帰でチームは、最下位からの逆襲を狙う。
チームは交流戦を9勝9敗、6年ぶりに勝率5割で終えた。最下位ながら首位巨人とは4・5差。試合のない4日間を経て、19日からリーグ戦が再開する。カギは4番。新井のスタメン復帰について、緒方監督は「大丈夫じゃないかな。4日間あるんだから」と説明した。
12日からのソフトバンク3連戦では、抱えている左手甲の痛みが強まったことで、21試合ぶりにスタメンを外れた。代打待機していたが、出場機会はなかった。けがの状態について新井は「休めば少しよくなる。日にち薬のところもある。大丈夫、大丈夫」と言う。
4番定着後は攻守で勝利に貢献。交流戦でも15試合に出場で55打数18安打。打率・327、10打点と活躍した。緒方監督も「本当によく引っ張ってくれているよ」と最敬礼するほどで、新井なくしてチームの浮上は望めない。幸いにも1週間休めることで、順調ならスタメン復帰に支障はない。
「自分の気持ちとしては、常に試合に出たい。ただ、迷惑を掛けてもいけない。しっかり準備しておきたい」
欠場中は「試合に出ないと運動量が落ちるから」と走塁練習を中心に、普段以上の走り込みで体のキレを維持した。試合中はベンチから、声をからしてチームを鼓舞。38歳のベテランは「いま自分にできることをやる」と必死になって、勝利に貢献する場所を求める。
欠場した3試合でチームは2勝1敗。難敵ソフトバンクに勝ち越しを決めた。「複雑な気持ち?それは一切ないよ。チームが勝って、うれしい一心だ」。8年ぶりの古巣復帰。何よりも勝利が大切で、個人成績に興味はない。リーグ戦再開後も、その思いに変化はない。チームのために身を粉にして戦う。
15日は完全休養。16日の練習から、スタメン復帰の調整を進める。現在借金7。指揮官は「オールスターまでに、1つずつ返していきたい」と話す。残り21試合。2勝1敗ペースでいけば、前半戦で5割復帰が見える。まずは最下位脱出へ。4番の復帰から鯉の進撃が始まる。
