広輔6打点大暴れ!満塁一掃×2
「交流戦、西武4-8広島」(10日、西武ド)
バスへと続く勝利の列で、広島・田中は笑みを浮かべた。決勝打を放った新井とともに役割を果たし、チームの勝利に大きく貢献した。2度の満塁機で走者一掃の二塁打。自身初の1試合6打点と大暴れだ。
「チャンスで打つことができた。いいところで出ました」
1-2の六回2死満塁。武隈の4球目のチェンジアップを確実にミート。右翼線を破る3点二塁打で試合をひっくり返した。「追い込まれていたけど、うまく反応することができた」。
さらに延長十回、新井の中前適時打で勝ち越し、なおも2死満塁。今度は増田から右翼線に運び、3人を迎え入れた。リードを4点に広げ、西武の戦意を喪失させる一打になった。
前日は1番で起用されたが、この試合は7番での起用だった。「キャンプの時からコーチに打点を稼げるようになろうと言われてきた」。活発になってきた中軸の後で、勝負強さを発揮してほしい-。負ければ借金が今季ワーストの「9」になる正念場で首脳陣の期待に応えた。
どんな打順でも即座に対応する力に加え、安定した守備力も大きな武器だ。交流戦は残り4試合。これからも攻守でチームを引っ張る。





