大瀬良、配置転換でブルペン待機へ

 広島・大瀬良大地投手(23)がリリーフに配置転換されることが8日、分かった。昨季の新人王右腕は今季、開幕から登板9試合で1勝6敗(防御率3・43)。好投しながら勝ち切れない現状と、中継ぎが手薄なチーム状況から、9日からの西武3連戦(西武ドーム)で、ブルペン待機することが決まった。最下位から浮上する起爆剤として、中継ぎ、抑えから再出発を期す。

 現状打破を狙うチームが大きな決断を下した。開幕からローテを守ってきた大瀬良の配置転換。今季は好投しながら勝ち切れず1勝6敗。9日からの西武3連戦では、ブルペン待機することになった。

 開幕から57試合を戦ったチームは、首位巨人に6・5差の最下位と低迷。大瀬良の不振に加えて、永川、一岡、今村らの2軍落ちで、中継ぎは手薄な状況。勝負の“一手”に打って出た。既に6日の楽天戦前に通達され、同日からブルペン待機。試合前の練習から調整方法も変わった。

 これを受けてローテーションを再編。この日、大瀬良が参加しなかった投手指名練習で、野村がブルペン入りした。順当なら、大瀬良が登板予定だった10日の西武戦に、中5日で先発する予定。また、2軍で好調な武内が1軍練習に合流。11日の同戦に、今季初先発することが決まった。

 ただ、畝投手コーチは「まだ、どうなるかわからない」と断定を避けた。右くるぶしの故障を抱える黒田や、3連敗中のジョンソンの状態次第では、12日からのソフトバンク3連戦(ヤフオク)で、先発復帰する可能性も残るが、西武3連戦はブルペンで待機する。

 前回登板の3日・日本ハム戦(マツダ)で自己最多の13三振を奪うなど、決して調子自体は悪くない。この日は9日からの6連戦に備えて東京に移動。起用法については「どこであっても気持ちは変わらない。これまで通りチームのために投げる」とし、チーム勝利のためにフル回転する決意だ。

 交流戦は6勝6敗。西武、ソフトバンクと、パ上位チームとの6連戦は、リーグ戦再開へ向けて重要な戦いとなる。「その時、その時でベストなパフォーマンスを出せるようにしていきたい」と大瀬良。最下位からの逆襲へ、2年目右腕がチーム浮上のカギを握る。

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