野村、前回10失点に続き…また背信
「交流戦、広島3-6日本ハム」(4日、マツダ)
マウンドでぼう然と立ち尽くした。持ち味の粘りを発揮できなかった。6回7安打6失点。広島・野村が4敗目を喫した。「勝負どころで決めきれなかった。悔しい。いい流れで来ていたのに申し訳ない」。先制点をもらいながらの逆転負けに、反省しか出てこなかった。
2-0の四回、連打で無死一、三塁とされ、中田の遊ゴロで1点を返された。さらに近藤、岡に痛打を浴び、逆転を許した。「内野ゴロ(での失点)は仕方ない。1点でしのげれば良かったのに」と視線を落とした。
序盤は緩急を使い順調だっただけに、悔しさが募る。2-3の六回は先頭打者への四球を皮切りにピンチを広げ、中田の適時打、2死から岡に中越え2ラン。前回5月28日・ロッテ戦(マツダ)の6回10失点に続く大量失点。六回裏終了後には観客席から一塁ベンチ前にボールが投げ入れられた。
緒方監督は「今年は集中を切らさず、粘り強く投げていたのに。これでは昨年と同じ」と嘆いた。「次に向けて…。ボール自体はいいんだから」と、指揮官は奮起を促した。
今年は開幕からシーズンを通し、先発ローテを守りきるのが目標だった野村。次回の背水登板に向け「しっかり投げきりたい。追い込むまではいい形だったので」と、必死に言葉を絞り出した。





