大瀬良勝てない…自己最多13Kも無援

 「交流戦、広島0-5日本ハム」(3日、マツダ)

 これが2年目のジンクスなのか-。広島・大瀬良大地投手(23)が6回1/3を7安打4失点。自己最多13三振を奪ったが、リーグワーストタイの6敗目を喫した。今季初勝利を挙げた5月4日の巨人戦(マツダ)から遠い2勝目。「この現状をなんとか打破するしかない」と必死に前を向いたが、チームも反撃の力なく今季8度目の完封負けを喫した。

 言葉を絞り出しながら、自問自答を繰り返した。悩み、苦しみ、また悩む2年目。6回13奪三振の力投は、七回に悲しくも暗転した。敗戦後のロッカー裏。大瀬良は勝てない現状について、偽らざる心境を吐露した。

 「なにかあるんでしょうね。考えないといけない。勝てるに越したことはないし、悔しい気持ちは当然ある」

 七回だ。1死二塁から杉谷に直球勝負で、左翼線を破る適時二塁打を浴びた。2ストライクから信じた144キロ。外角低めに制球されたが「うまく打たれた」と唇をかんだ。代打大谷に右前適時打、続く代打谷口にも右前打を献上。途中降板でマウンドを譲った。

 ベンチに戻る大瀬良には、スタンドから大きな拍手。その反応通りに、序盤は力でパ首位打線に向かった。「前回の課題を修正して、しっかり腕を振ることができた」と六回、無死一塁から田中を直球で見逃し三振に。続く中田も直球を軸に、最後は外角低めのカットボールで、自己最多13個目の三振を奪った。

 5月4日の巨人戦(マツダ)で今季初勝利を挙げて以降、右腕は再び1カ月白星から遠ざかっている。援護に恵まれなかった序盤戦から、ここ3試合は4失点、5失点、4失点で1勝6敗。リードした展開から逆転を許すなど、踏ん張りきれない試合が続いている。

 「なんとか抑えないと、という気負いも多少あるのか…。点が入ってない時こそ、しっかり抑えないと。見つめ直してやっていかないといけない」

 登板9試合で3度の完封負け。かみ合わない現状がもどかしい。「全体的にはよかったと思う。この現状を打破しないといけない。次、頑張ります!!」と大瀬良。自らに言い聞かせるように、悲観せず必死に前を向いた。遠い2勝目。手にした収穫と課題を胸に、乗り越えていくしかない。

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