黒田「野村カーブ」進化へ後輩から習得

 広島・黒田博樹投手(40)が1日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加。野村祐輔投手(25)に、カーブについての助言を求めた。カーブは持ち球の1つだが、チーム屈指の使い手に握りなどを教わり、さらなるレベルアップを図った。40歳になっても、勝利を目指す右腕の向上心は尽きない。チームは2日から日本ハム3連戦。黒田は5日の楽天3連戦初戦に先発予定だ。

 緑の芝生の上で行われた“野村先生”のカーブ塾。黒田がその一言、一言に熱心に耳を傾けた。今年でプロ19年目。年齢やキャリアに関係なく教えを請う姿に、飽くなき向上心が垣間見えた。

 「カーブを教えていただきました。祐輔やマエケンはいいカーブを投げていたのですごく興味があった。1年1年が勝負。取り入れられるものは何でも取り入れたい」

 すべての練習メニューを終えた後だった。小林投手コーチを座らせて投げる野村の“左打席”へ。カーブの軌道に熱視線を送った。「すべての球種の精度を上げていきたい。どこにそのヒントがあるかわからない」。投球練習が終了するとカーブ談義に花を咲かせた。自身のカーブの握りを見せ、野村のそれにも目を向けた。腕の振り方のイメージについても聞き、うなずいた。

 カーブは今春のキャンプで完全習得に意欲を見せていた球種。公式戦でも使っているが、4勝目を挙げた前回5月29日のオリックス戦(京セラ)では1球も投げなかった。「打者は前後で揺さぶられると簡単には打てない」と小林コーチ。スライダーは数種類の握りを持ち、その日の状態によって握りを変える。カーブも同じように常時使用可能となれば、カットボールなど横に変化する変化球との組み合わせで投球の幅はさらに広がる。

 常に進化を求める背景には、史上最高の守護神と呼ばれ、カッター(カットボール)を武器にメジャー最多の652セーブを挙げたリベラの影響がある。2012年、13年とヤンキースでともにプレーし「『カッターを覚えて人生が変わった』と言っていた」という。1つの球種をきっかけに大投手への道を切り開いたリベラの言葉は、日米で確固たる地位を築いた黒田の心に今も響いている。

 次回登板は5日の楽天戦(マツダ)だ。「結果を出さなければいけないというのは、何歳になっても変わらない」と背番号「15」。進化した投球で、5勝目を手繰り寄せる。

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