ジョンソン大炎上…防御率0点台男が

 「広島8-12ヤクルト」(23日、マツダ)

 広島が痛すぎる逆転負けを喫し、最下位脱出に失敗した。リーグトップの防御率を誇っていたクリス・ジョンソン投手(30)が、六回途中13安打8失点の大乱調で2敗目(4勝)。打線は奮起して先制や再逆転に成功していただけに、継投も含めて悔いの残る敗戦になった。

 ぼう然と立ち尽くした。次々に走者が生還する光景を力なく見つめた。ジョンソンが崩れた。4四球と制球が乱れ、六回途中13安打8失点。リーグトップだった防御率は0・93から1・99まで悪化。大入りの本拠地が、ため息に包まれた。

 先制点をプレゼントされた直後、1-0の二回だ。先頭ミレッジの右前打を皮切りに中村、山田、荒木の適時打を含む5安打1四球を許し一挙4失点。今季登板した試合でのワーストが2失点だった左腕がつかまった。

 さらに5-4で迎えた六回。1死から山田の左線二塁打、荒木の四球、川端の遊撃内野安打で満塁。続く畠山が放ったライナーは、横っ跳びの菊池のグラブをはじく右前2点打となり、逆転を許して降板した。2番手今村は流れを止められず、梵が落球するミスも重なり、この回8点を失った。

 五回までに10安打3四球で投球数は90。継投も考えられたが、緒方監督は「ジョンソンはストライクを取るのに苦労し、軸になるボールがなかった。球数やイニングを考え、六回まで投げてほしかったが踏ん張りきれなかった」と嘆いた。畝投手コーチは「引っ張りすぎたかな、と反省している」と話した。

 2敗目を喫したジョンソンは「不運な内野安打もあった。自分は制球に困ってこうなったとは思っていない」と強がった。ただ、勝負球のチェンジアップとツーシームが精度を欠いたのは事実。勝てば最下位脱出だった試合を落とした。

 ここまで不振だった打線は上昇ムードだ。しかし、健闘を続けてきた投手陣が低調になってしまっては、元も子もない。ジョンソンは「次に何かを変える必要はない。いつも通りにやる」と話した。強い自負心を、次回は結果に変えなければならない。

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