新井が主砲の決意!「やれる」

 「左手中指伸筋腱(けん)脱臼」で離脱危機に直面していた広島・新井貴浩内野手(38)が、12日の巨人戦(東京ドーム)でベンチ入りすることが11日、決まった。広島市内の病院で再検査を受けた後、マツダスタジアムで打撃練習を行い判断した。

 マツダスタジアムから出てきた新井の言葉は力強かった。チームのために身を粉にして戦う-。そんな思いを体中から発していた。球場入りする時、左手に巻いていた包帯はない。一言、一言に強い決意がにじんだ。

 「痛み?もちろんあるけど、痛みどうこうではない。やれるのか、やれないのか(が問題)。自分ではやれると思うし、やりたい。(12日の巨人戦で)合流します!」。主砲としての自覚と責任が、これ以上の欠場を許さなかった。

 9日・阪神戦の七回、2点適時打を放った際に左手甲を痛め途中交代した。大阪市内の病院で検査を受け「左手中指伸筋腱脱臼」と診断された。10日はベンチ入りしたが出場機会はなし。この日朝に帰広し、広島市内の病院で再検査を受けた。

 その後、新井は球場内でマシン打撃を行った。打球を捉えた瞬間に痛みは伴う。だが「やれる」。グラブをはめる守備についても「大丈夫」と言い切った。松原チーフトレーナーは「(診断は初診と)一緒です。炎症があるのでアイシングや電気を使って治療していく」とし「プレーは可能と判断した」と話した。都内で報告を受けた緒方監督も4番の離脱回避に胸をなで下ろした。「大丈夫ということ。スタートから起用するかは明日、考えさせてもらう」と安どの表情を浮かべた。

 5月は8試合に出場し打率・375、1本塁打、12打点で最下位脱出に貢献した。チームは4日の巨人戦(マツダ)から6連勝中と上昇気流に乗り、借金は「2」まで減った。

 球場内では右足首の炎症で離脱中の黒田と偶然一緒になり「大丈夫か?」と声を掛けられ勇気づけられた。打線を引っ張り、その流れをさら加速させるのが主砲の役目。新井が敵地で再び存在感を見せつける。

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